Crossはクロスフィルター(光の十字)をかけるGimpのフィルタープラグインです。Photoshop用プラグインのCrossをGimp用に移植したものです。Photoshop用プラグインのCrossから、さらにマルチスレッド化して高速化を図っています。また、選択範囲のみにクロスをかけたり、ハイライト部分が大きいときに閾値を255以上に設定することができたりなど、改良(試行錯誤?)を加えています。Gimpのきらめき(Sparkle)と違って自然な絵作りを目指したプラグインです。
スクリーンショット†
動作環境†
Gimp2.8以上(ソースコードの互換性は2.6以上)
ライセンス†
フリーウェアです
使用方法†
- Gimpのプラグインフォルダにcrossをコピーしてください。プラグインフォルダはWindowsでデフォルトでGimpをインストールした場合は、C:\Program Files\GIMP 2\lib\gimp\2.0\plug-insになります。
- Gimpの日本語ロケールフォルダにgimp20-cross.moをコピーしてください。gimp20-cross.moは無くても動きますが、英字表記になります。日本語ロケールフォルダはWindowsでデフォルトでGimpをインストールした場合は、C:\Program Files\GIMP 2\share\locale\ja\LC_MESSAGESになります。
- このソフトはGimpのプラグインとしてのみ動作します。Gimpのメニューのフィルター→ReddogPlug→Cross...から起動してください。
- Linuxを使ってる人はソースコードからコンパイルしてください。コンパイルにはgimpとintltoolのライブラリが必要です。RedHat系Linuxはrpmから(使い方忘れた)、Debian系Linuxはsudo apt-get install libgimp2.0-dev intltoolとかでインストールしてください。もちろん野良ビルドにリンクしてもいいです。コンパイル&インストール作業は単純に ./configure → sudo make install でOKです。
詳細な使い方は、当ページや配布物に同封してあるマニュアルを参照してください。
変更履歴†
- 2015-09-05 1.0.0 リリース
- 2015-09-12 1.0.1 バグ修正
ダウンロード†
使い方†
- 処理が激重なので、白いところが多い画像には使わない(汗)。
- 処理が激重なので、必要なハイライトだけ別レイヤーにして合成するのがいいかも(汗)。
- 強度が0の時は効果が無しになるので、虹が不必要な場合はSpectrumの強度を0にする。
- 明るすぎる場合は、1.閾値を上げてみる 2.明るさを下げてみる 3.強度を下げてみる、のどれかをすればなんとかなると思う。
- 虹は振幅と位相を組み合わせて調節する。
- 光条の大きさは、強度と広がりを組み合わせて調節する。
- RGBの必要がなければグレイスケールで処理してから合成すれば速度は1/3。
- グレイスケール時のSpectrumはRプレーンとして処理するので必要なければ切る。
- 本物の写真をよく観察して、それらしく仕上げる(一番大事)
- 光が多すぎてうるさすぎるときは、選択範囲でマスクする。
選択範囲†
選択範囲があると、その選択範囲内の明るい(閾値以上)の部分のみにクロスをかけます。
この場合の使い方は二通りあって、一つは光源、もしくは本来は光条がでないくらいの強さだけど、画像上では白となってしまい、それ以上の強さを持つ光源との区別がつかないときに、これに光条を引きたくないという場合、もう一つはアンダー気味の写真で、光らせたいけど、閾値を下げるとほかのとこにも影響が大きくなりそうという場合です。GIMP上での作業では、一つ目の光らせたくない部分を作るときは、おもむろにCtrl-A→Shift-Q→D→Pし、うるさい部分をベタ塗りし、Shift-Qで選択範囲に戻してからCrossプラグインを実行します。二つ目の場合は、その逆で、光らせたい部分の選択範囲を作ってから、Crossプラグインを実行します。
スクリーンショットの作図では、道路標識をマスクして光らないようにしています。
コメントをどーぞ†
CategorySoft CategoryGimp CategoryGimpPlugin