Tategaki

縦書きのできないGIMP(GIMP2)で縦書きをするためのプラグインです。単に縦書きするだけではなく、GIMPには無い日本語特有の組版処理である、ルビ、縦中横、圏点をサポートしています。また作成した文字を後から再編集できたり、よく使う設定をプリセットに登録できたり、濁点の結合処理やWAVY DASH文字の自動回転、縁取りといった細かい使い勝手に配慮した機能もあります。さらに、サロゲートペア、異体字セレクタといった最新のUNICODEの文字もOSが対応していなくても出力することができます。GIMPで、年賀状や漫画のセリフといったちょっとした文字入れから、(がんばれば)複雑な文字組みもできちゃう便利なプラグインです。
※tategakiは今のところGimp2.4~2.9になんとなく対応しています。




スクリーンショット

Tategaki on Windows
Tategaki on Mac OSX
Tategaki on Ubuntu

動作環境

なんとなくGimp 2.4以上

ライセンス

おやつウェアです。作者におやつをおごってください。

ブツの送付先

インストール方法



詳細な使い方は、当ページや配布物に同封してあるマニュアルを参照してください。

ダウンロード

変更履歴

機能紹介

基本的にGimpで縦書き文字を作ります!

縦書きサンプル(このPlug-inで『縦書き』の文字を自由自在に作れちゃいます

フォントと文字の大きさを選んで、テキストを入力して作成ボタンを押すだけの簡単操作。 行送り、字送りの設定もできるので、レイアウトを好みに調整できます。 フォントの大きさはピクセルだけでなく、ポイント、センチ、ミリ単位で指定できるので原稿作成時も簡単にサイズを指定できます。

tategakiだけど、横書きもできます!

横書きサンプル

バージョン1.0より横に文字を組むことができるようになりました。GIMPの基本機能で横書きはできますが、これだけではルビとか簡単には振れない(めんどくさい)とか、異体字セレクタにpangoが対応していなかったり、tategakiで作った文字をやっぱり横書きにしたいなと思ったときに、打ち直しになるのがめんどくさかったり、そういう事が時々ありました。しかし組方向を変えるだけで縦を横にすることができるようになったので、このような問題も解消できます。

約物の詰め処理が自動でできます!

約物の詰め処理サンプル

約物のオプションで詰め処理を指定することができます。ベタ組みはそのまま何もせずにレイアウトします。全て半角は約物を全て半角でレイアウトします。連続処理は基本的には全ての約物を半角扱いにしますが、JISX4051の組版ルールを取り入れ、閉じ括弧の次の始め括弧を全角として扱うなど、全て半角だと詰めすぎてキツキツになってしまう箇所を調整しています。

プロポーショナルフォントに対応しています!

プロポーショナルフォントのサンプル

プロポーショナルフォント(可変幅フォント)の表示ができます。ただし、プロポーショナルフォントで組むときは約物の詰め処理をベタ組みにしないと、詰めすぎでおかしな感じになるかも。

フォントの混植ができます!

フォントの混植

かな文字、ルビ文字、ASCII文字に基本フォントとは異なるフォントと文字サイズを設定することができます。文字サイズの単位は基本フォントと共通になります。漫画のセリフではかなを明朝体、漢字をゴシック体にしているものが多いですが、新しくフォントを合成して作成しなくても、基本フォントをゴシック体に、かなフォントを明朝体にすることで、この混植を実現することができます。また、ルビフォントでルビの大きさを指定することができます。ルビの大きさは基本的に基本フォントの半分にしてください。欧文フォントはアルファベットだけ別のフォントにできます。これらの混植フォント設定がされていないときは全て基本フォントが使用されます。
また、fontコマンドを使用することで、上記文字クラスに関係なく、指定した範囲の文字だけフォントを変更することができます。

アンチエイリアスをかけたり切ったりできます!

アンチエイリアス

アンチエイリアスのチェックボタンでオンオフを簡単に切り替えられます。印刷時にカッキリした文字を作りたいとき、解像度が低いときや、カラー文字などで、状況に応じて簡単に対応することができます。

文字の色を変更できます!

文字色の変更

Tategakiの設定項目には文字の色を設定する箇所はありません。が、ツールボックスの描画色を使ってフォントを描画します。ので色を変えたいときは描画色を変更してください。また描画色の変更ダイアログを使うことで、登録しておいた色を呼び出したりすることができます。
また、colorコマンドを使用することで、一部の文字だけ色を変更することができます。colorコマンドではRGBだけでなく、代表的な色名、HSV、HSLでも色を指定することができます。

沈む[color 太陽 #FF0000]
[color 向日葵 Gold]畑
[color 海風 紺青]吹く
煌く[color 星空 "hsl(240,30%,20%)"]

文字の縁取りができます!

文字の縁取り処理

絵や写真の上に文字を乗せるときに、文字に縁取りをして見やすくすることができます。基本(Basic)タブの「縁取り」で縁取り量を調整できます。基本フォントのサイズの0~50%で指定します。0%は縁取りなしとなります。縁取りの色は文字の色と同じくGimpのカラーパレットから取得します。描画色=フォント色、背景色=縁取り色となります。

ルビも振れます!

ルビ振りサンプル(京都)

ルビは全てルビコマンドを使って振ります。ルビコマンドで文字の中に記号を埋め込んで親文字とルビ文字を指定します。

明日[ruby 京都 きようと]に行く

のように、半角[]内に コマンド 親文字 ルビ文字の順に半角スペースで区切りを入れて書きます。

ルビへの異常なこだわり!

ルビの振り方にはいろいろあります。いろいろあって、実際のところコンピュータで自動処理するのはほとんど無理か、事前に全て設定しておかないと無理じゃないかと思います。出版社ごとにルールがあったり、編集者になにかこだわりがあったりして、同じルビでも振り方が異なるものもありますし。新聞や小説などの長文では事前に登録しておく方法が有効でしょうが、Tategakiではそんな長文はありえないし、短文で文字組みにこまかくこだわるならコマンドを増やそうと思いました。
上付き、下付きだけじゃなく、均等割りも普通の0:1:0と上下にアキができる1:2:1の二種類できます。

ルビが親文字より長い場合に空白を取らないルビコマンド
rt肩ツキruby-rt.png
rc中ツキruby-rc.png
rb下ツキruby-rb.png
rja均等割付0:1:0ruby-rja.png
rjj均等割付1:2:1(JIS X 4051)ruby-rjj.png
ルビが親文字より長い場合に空白を取るルビコマンド
rte肩ツキ
rce中ツキ
rbe下ツキ
rjae均等割付0:1:0
rjje均等割付1:2:1(JIS X 4051)

これらのコマンドを駆使し、ルビ振りのルール(次文字がかなのときは一文字までははみ出ていいが、漢字のときは上にはみ出すとか、親文字1にルビ4のときは上下に一文字ずづはみ出ていいが、漢字のあるところにははみ出たらダメとか、行頭、行末での処理とか、まあ色々あるんです。)とこだわりに従って組みあげます。

ルビの平体処理

また、ルビ変形にチェックを入れると、ルビ文字が親文字を絶対にはみ出さないようにルビを平体(縦に押しつぶした文字)にすることもできます。漫画のセリフでは文字がはみ出ないようにこういうルビを振ることが多いみたいです。一般的なルビは2分ルビですが、写研時代はこういう場合3分ルビを使っていたようです。昨今のDTP時代はもう2分だろうが3分だろうが関係ないみたいですが。

自動縦中横組みもできます!

自動縦中横のサンプル

自動縦中横のオプションがONになっているときは、連続した半角の数字、連続したびっくりマーク(!?)は、自動的に回転して縦になります。自動縦中横の桁数以内の連続する数字はグループ化されて縦中横になります。ルビの親文字やルビ文字に対しても、自動縦中横は適用されます。横組みのときでも、縦中横の方向は横のままですが、縦中横で一つの文字という扱いになるのでご注意ください。縦中横全体に対して圏点を一つ打つことはできますが、中の連続した文字列に対しては圏点を打つことはできません。 また、数字以外の文字は、縦中横コマンドyokoを使って手動で縦中横に組むことができます(次項参照)。

数字以外の文字も手動でも縦中横できます!

色々な縦中横の組み方
平成27年4月26日 
[yoko 10][yoko Km]100[yoko mm][yoko 0.1][rt [yoko nm] ナノメートル]
[yoko 西暦 0.5]2000年
[yoko '90 1.0 bottom]年代は[yoko 1990 1]年のこと
北緯[yoko 35゚ 1 top]東経[yoko 150゚ 0.70 top]
詰める[yoko !!!!]詰めない[yoko !!!! 1]

縦中横のコマンドは次の構文となります。

[yoko 本文 変形率 揃え]

三つの引数を取りますが、変形率揃えは省略することができます。後ろから省略できます。(しかし変形率を省略して揃えは指定することはできません。)。

圏点を打つことができます!

圏点コマンドを使って、圏点を打つことができます。縦書きのときは文字の右側、横書きのときは文字の上側に圏点を打ちます。ルビに圏点を打った場合は親文字に対して圏点を打ちます。ルビ文字に対して圏点を打つことはできません。また縦中横に対しても圏点を打つことができます。縦中横全体を一文字として圏点を打ちますが、縦中横の中の横組みの文字一文字ずつに対して圏点を打つことはできません。圏点はゴマ、黒丸の二種類のどちらかを使うことができます。圏点のコマンドは次の構文となります。

[dot 本文]
[goma 本文]

また、tategakiのダイアログの圏点タブには、約物に圏点を打たないようするオプションや、異なるサイズの文字に圏点を打った時に圏点の位置を揃えるオプションもあります。

圏点を揃える

①②③は圏点の位置を揃えるOFF、④⑤⑥はONです。ルビと入り乱れる場合には揃えたほうがいいですが、そうじゃない場合は、基本的に揃えないほうがいいと思います(行間を十分に取らないと前の行の左側に圏点が付いてるように見えるため)。
圏点コマンド自身には揃えるためのオプションはありません。組版環境の全体の設定として圏点の位置を揃えるかどうか指定することができるのみです。いまのところ同一のtategakiレイヤー内で、揃えた圏点と揃えない圏点を混ぜることはできません。(作成はレイヤー二枚構成です)。そもそもそう事例なんかあるのだろうか。。。意見求む。

長体(平体)をかけることができます!

長体・平体
文字の一部だけ
[scale 大きく 2]したり
[scale 小さく 0.5]したり
[scale 縦長 1 2.5]にしたり
[scale 横長 2 1]にしたり
できちゃいます!!

scaleコマンドを使用して、指定した文字を長体(縦長)にしたり、平体(横長)にしたりできます。コマンドの構文は次の通りです。

[scale 本文 変形率X 変形率Y]

※変形率は、縦組み時と横組み時で逆になるので注意してください。

太字・細字にできます!

太字処理

boldコマンドを使用して、指定した文字を太字にしたり、細字にしたりできます。

[bold およよぉ 8]
[bold およよぉ]
およよぉ
[bold およよぉ -3]

濁点を結合・合成処理できます!

濁点の結合・合成処理

濁点「゛」(U+309b)および半濁点「゜」(U+309c)をひとつ前の文字に重ねて合成して出力します。また、U+3099、U+309aの結合文字にも対応しています。入力がU+309bかU+3099であるかに関わらず、フォントが対応している場合は、その結合された文字を表示します。これにより、比較的新しいOpenTypeフォントでこの機能を持つものは、きれいに濁点の位置を調整した文字を使うことができます。フォントが対応していない場合は、単純に右上に濁点を合成します。古いTrueTypeフォントだとU+3099、U+309aに対応しているものはほとんど無いと思いますが、それでも濁点「゛」(U+309b)を合成して出力できます。

サロゲートペア・異体字セレクタを出力できます!

サロゲートペアと異体字セレクタ出力サンプル

サロゲートペア、異体字セレクタの文字を出力することができます。「吉」と「つちよしの𠮷(吉)」や、「二点しんにょうの辻」と「一点しんにょうの辻󠄀」などを外字を使わなくても同時に使うことができます。ただし、tategakiの入力画面はGIMPおよび関連するライブラリ(pangoとか)とOSとシステムフォントに依存しているため、入力画面上では文字が豆腐状態になるものもありますが、tategakiのレンダリング処理はこれらに依存せずフォントを直接解釈しているので、出力には問題がありません。もちろんフォントは対応している(その文字のグリフが定義されている)必要があります。 ※例として、Windows Vista以上に搭載されているMS明朝を使って一点しんにょうの辻を出すには、まず「辻」を普通に入力し、次にtategakiのツールタブからU+e0100を挿入します。フォントが対応していればU+E0100からU+E01EFに割り当てられた異体字を出すことができます。対応したフォントとしては他にメイリオや小塚明朝Pr6N、IPAmj明朝があります。

U+3030(WAVY DASH)を縦に回転します!

U+3030のtategakiの出力とMS Wordの出力

フォントが「〰」U+3030(WAVY DASH)の文字を持っている場合は、これを使うことができます。この文字の縦書きに対応したフォントはまだ少ないです。tategakiではフォントがこの文字の縦書きに対応していない場合は、自動的に回転させます。また、縦書きに対応しているフォントの場合はそのまま縦書き用のグリフで出力します。画像はMeiryoフォントのありがちなMS Wordでの失敗例とtategakiの出力例。

設定をPresetに保存していつでも呼び出せます!

プリセットのスクリーンショット

保存タブから、プリセットを保存、読み込みすることができます。プリセットは.gimp28ディレクトリ内のtategakiディレクトリ内に保存されています。なお、0.6の頃のプリセットとは全く互換性がありませんので、あしからず。

フォントディレクトを自分で設定できます!

フォントディレクトリの設定

最初に起動したときは何もフォントディレクトリが設定されていないので、フォントを選ぶことができません。フォントファイルのあるディレクトリを設定してください。システムフォントのディレクトリとは異なる場所を指定することができるので、フォントをOSにインストールしなくても使えますし、よく使うフォントだけを登録しておくと、メニューがすっきりして使いやすいです。Windowsの場合はC:\WINDOWS\Fontsとか。※設定後tategakiを再起動してフォントを読み込んでください。

作成した縦書き文字をあとから変更できます!

変更可能

Tategakiで作成したレイヤーを選択して、 変更ボタンを押すことで、作成したときのパラメータをすべて呼び出すことができます。変更して適用ボタンを押すと、変更内容がレイヤーに書き戻されます。

GIMP2.8グループレイヤーに対応しています!

グループレイヤー対応

今まではレイヤーを作りっぱなしでしたが、これではレイヤーが散らかり放題。Gimp2.8からの新機能であるグループレイヤーでTategakiレイヤーをまとめておくと、管理が楽です。なおTategakiが作成するレイヤーの名前は入力されたテキストから自動で設定されるので、レイヤーダイアログからも、その内容を簡単に把握できます。

使いやすいインターフェースでサクサク作業できます!

使いやすいインターフェース

Gimpではフォント名が英文になっていて、探しにくいです。しかしTategakiでは日本語のフォント名で表示することができるので見やすいです。

一般的なフィルターは実行するとダイアログが自動で閉じてしまいますが、Tategakiの場合は閉じるボタンを押さない限りは消えませんので、縦書き文字入力を連続して作業できます。

また、常に前面にチェックすることでダイアログが後ろに隠れてしまうのを防ぐことができます。

作成ボタンでレイヤーを作成しますが、このとき、選択範囲を作っておくと、選択範囲の右上にあわせてレイヤーを作成します。こうすることで最初から位置を指定して文字を入れることができます。

C言語で書いたので高速です!

かなり描画が高速なんじゃないかなと思います。

コメントをどーぞ



CategorySoft CategoryGimp CategoryGimpPlugin


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Last-modified: 2017-03-21 (Tue) 07:56:41 (69d)
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